平成20年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成20年8月28日(木)
審査会場:高岡商工ビル 505号室

1.申請事業の申請   19件
   「技術開発・実用化 4件 新商品開発 9件 文化観光・ソフト開発商業・その他 6件」

2.奨励事業   奨励総額 350万円  件数 7件

3.審査結果   【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


「新高岡検定銘菓『利長十番勝負』開発事業」

奨励額 120万円

高岡市菓子工業組合 会長 中尾 吉成

[住 所] 高岡市宮田町2-1 [業 種] 菓子製造販売               

 1609年に前田利長公が高岡城に入り高岡の町を開いて以来、来年の2009年は開町400年にあたる。この記念すべき区切りに合わせ、高岡市菓子工業組合が初めて一致団結して  共同で 高岡の新銘菓の開発に取り組む事業であり、利長公をキャラクター化した「利長くん」をモチーフとした最中の皮に、くるみベースのフロランタンを流し込み、若い人  からご年配まで幅広い年齢層を対象とした「高岡の新銘菓」の開発を目指している。

  本銘菓は、「利長くん」が400年をタイムスリップして高岡に戻り、開町400年をアピールして行くというストーリ−性を持たせていて、また「利長十番勝負」と題して小袋ひとつひとつに高岡の歴史や文化に関係したご当地検定問題を記載したものである。本来の  「味わう」魅力の他に、「見て楽しむ」、「知って楽しむ」魅力を加味していて、高岡開町400年のPRに大きく寄与すると共に、新銘菓の誕生により菓子工業組合全体の活性化に 貢献すると期待される。


「『食』をテーマとした、メイドイン高岡の海外市場への輸出を含む、国際的な商品開発と、恒久的ブランドの創設」

奨励額 80万円

株式会社高田製作所 代表取締役社長 高田 和喜

[住 所] 高岡市戸出栄町54-7 [業 種] 仏具・花器製造販売

 銅、アルミ、錫などの鋳造メーカである当社は、高岡の伝統鋳造技術をオートメーション化するとともに、鏡面研磨技術などの独自の技術に加え、「21世紀のデザインのわかる 工場」としてイタリアのデザインにより洗練された当社独自のオリジナルブランド「フィオリキアリブランドジャパン」を持つ、伝統と進化を特徴とした会社である。当社はこれまでに、優れたデザインと完成度の高いアルミ製花器製品により、ヨーローッパなどの  展示会への出展、ネット販売などを通して独自で国内外の市場開拓と販売を進めてきた 経緯と実績がある。

 本申請では、「メイドイン高岡のグローバル化」をコンセプトに、新たに「食」をテーマとして、当社の得意とする黄銅、青銅、アルミ、錫の鋳造を複合させた付加価値の高い食卓関連商品の開発と販路拡大・恒久ブランドの創設を目指している。これにより、当業界のみならず他業界にも新たな流れや息吹を吹き込むと共に、「銅器・漆器のまち高岡」のイメージアップ、グローバル化に大いに貢献するものと期待される。


「高齢者施設向け『壁掛け仏壇』の開発」

奨励額 50万円

株式会社ナガエ 代表取締役社長 長柄 雅博

[住 所] 高岡市荒屋敷278 [業 種] 銅合金製造業

 現在の住宅事情の変化に合わせた「現代仏壇」の開発が仏壇メーカなどで進んでいるが、その多くは住宅事情にマッチする仏壇、宗教意識変化に対応したものが中心である。本商品は主に元気なお年寄りを対象としていて、一般住宅・アパートはもちろんのこと、特に居住スペースが限られた高齢者施設などにおいて多数利用されることを目標としている。

  提案の壁掛け仏壇は壁面を利用するため、省スペース化が可能、リーズナブルな価格  設定、バリエーション豊富な高岡漆塗りの扉などを特徴としている。このような高岡漆の魅力、匠の力を活かした商品の開発により、高岡漆器、高岡ブランドのアピールに寄与し、また銅合金と木工など業種間の融合や、境界領域における新製品開発の意欲を促す効果も期待される。


金屋町の文化観光事業」

奨励額 30万円

大寺幸八郎商店 代表 大寺 雅子

   

[住 所] 高岡市金屋町6-9 [業 種] 銅器鉄器卸売業

 高岡観光における立ち寄りスポットである金屋町は、街並み保全の観点から商業施設が少ないため、トイレや休憩所などの立ち寄りどころが整備されておらず不便な状態であった。「大寺幸八郎商店」は銅器のまち高岡の「御印祭」においても中心部に位置し、茶室・中庭などをもつ町としても重要な老舗で、観光客が求めている立ち寄り先である。

 当店を、金屋町における立ち寄りスポットとして、食べる・買う・体験するといった「楽しみの提供」ができる空間として施設整備することは、高岡の伝統工芸品などの提供は  もちろんのこと、接客を通して銅器の歴史や伝統産業に関する情報発信地としても期待 され、広く高岡観光のアピールに繋がることが期待される。


「あんしんごはん」

  奨励額 30万円

有限会社 四柳 代表取締役社長 四ッ柳 勉

[住 所] 高岡市旅篭町40 [業 種] 内装工事仕上業・和洋紙卸販売

 土蔵造りの店舗において、地場食材を使ったあんしんして食べていただける食材と調理法によるお惣菜を販売するとともに、そのお惣菜を召し上がることができる和室を準備することを特徴とした事業である。

 当店舗の位置する守山町近隣には銀行、郵便局、企業などがある為、昼食需要があると共に、高年齢世帯も多いため少量パックの需要も見込まれる。また、高岡大仏〜金屋町  まで続く高岡の中心観光ルートに位置しているが、開町400年を来年に控えるにあたり、近隣には休憩スペースがないことから当店の休憩スペースを利用してもらい、併せて高岡の食文化に触れていただく機会を提供でき、観光の一助としても地域貢献に大きく寄与することが期待される。


「鋳物絵パネルづくり体験コーナー事業」

  奨励額 20万円

中村美術工芸 代表 中村 喜久雄

[住 所] 高岡市内免3-7-19 [業 種] 銅器鋳造全般

 比較的短時間で製作が可能でありながら本格的な鋳造法で、ブロンズ像の製作などにも使われるガス型法にて作製した鋳型に、直接に線・面・文字を彫り込み一枚の絵柄としてパネル作品(鋳物絵)を作る体験型鋳物づくり事業の提案である。

 本事業ではこれまで見られなかった銅をパネル材料としていて、鋳型作りから、仕上げ、着色、額装まで体験することができる。これにより、老若男女問わず地場産業の高岡銅器の製作体験を通して、「伝統」と「伝統の技」に親しむことができ、地域貢献に寄与すると共に、開町400年に向けて高岡観光のPRの一助になることも期待される。


「高級ステーショナリー漆器ブランドの開発」

  奨励額 20万円

天野漆器株式会社 代表取締役 天野 隆久

[住 所] 高岡市波岡245 [業 種] 漆器製造卸

 デザイン性を重視し、これまでの市場にない商品を目標に、優れたデザイナーの指導のもと、高岡漆器と高岡銅器との融合商品の開発をめざしたものである。

 当社ばかりでなく高岡の若手職人が集まり、意欲的に共同開発し「高岡漆器」のもつ  多彩な技法を駆使した、高級(国産、木製、漆)なデスクまわり商品の開発を行うもので、他産地にはマネのできない「オンリーワン」技術により、収益性の高い商品になることが想定される。

 また、漆器業界の若手が新市場、新分野開拓に挑戦して行くことにより、業界の活性化に繋がると共に、展示会への積極的出展により、より良い商品を完成させ、新たな販売   ルートをめざすことにより、新「高岡漆器」のアピールにも寄与することが期待される。


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