平成21年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成21年8月20日(木)
審査会場:高岡商工ビル 505号室

1.申請事業の申請   9件

2.奨励事業   奨励総額 350万円  件数 5件

3.審査結果   【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


「漆合わせガラス」「金箔合わせガラス」の製造

奨励額 150万円

三芝硝材株式会社 代表取締役 西 英夫 

[住 所] 高岡市岩坪23番地2 [業 種] 板ガラス加工販売業

 本申請は安全性という機能を持つ「合わせガラス」に、漆、金箔、螺鈿、和紙、織布など地域に根差す伝統工芸とガラスの意匠を結びつけることにより、他にないガラスへの挑戦を目指すものである。すなわち、合わせガラスと組み合わせることで割れにくく、仮に割れても破片が小さくて安全で、有害な紫外線をも軽減するという優れた特徴を持たせ、かつ、これまでの大理石、葉脈、和紙などの自然素材の組み合わせに加え、「純和風」回帰指向を考慮した漆や金箔など伝統部材を組み込むことで更に意匠性の向上を図るものである。

 このように、漆塗りのモチーフを取り入れた「漆合わせガラス」や金箔工芸の技法を取り入れた「金箔合わせガラス」が製造できれば、安全性と意匠性を兼ね備えた他にないガラス製品であるとともに、さらに高岡の伝統工芸を身近に感じられる、あるいは伝統工芸を全国に発信できる製品として、地方文化のアピールや地域の活性化に大きく貢献することが期待される。

 


地域ブランド(ロゴマーク)の表示

奨励額 70万円

高岡仏具卸業協同組合 理事長 山本 文夫

[住 所] 高岡市本丸町7-1 [業 種] 協同組合

 高岡は全国に知られる“ものづくりの町”で、加賀藩二代藩主前田利長公が高岡開町の際に鋳物師を招き、産業振興を図ったことから鋳物産業が根付いている。高岡仏具もその一つであり、金物仏具では国内シェアの9割を誇り、香炉や花立てなど、仏壇の中に置く金物のほとんどが高岡で製造されているといっても過言ではない。しかし、近年は安価な輸入品やガラス、陶器を素材とした新製品に押されている状態であり、そのため、31事業所が加盟する高岡仏具卸業協同組合では、地域と商品名を組み合わせた地域団体商標(地域ブランド)の登録認可を特許庁から受け、差別化を図ったところである。

 このように、高岡仏具を地域ブランド化するため、そのブランドコンセプトを策定して意識の向上をはかるとともに、シンボルとなる効果的な刻印やシール等のロゴ表示を行うことは、高品質の商品としてのPRや、日本最大の仏具産地である高岡を全国に広めるためのPRに多いに貢献することが期待される。

 


手術用具の保持装置

奨励額 70万円

有限会社高陽機材 代表取締役社長 関口 良成

[住 所] 高岡市和田263-1 [業 種] アルミサッシ付属部品販売等

 人工関節置換手術などでは、切開創に先端を入れて切開創を広げ、術野を確保するためのレトラクター(開創器)と呼ばれるヘラ状用具が必要であり、これまでこのレトラクターを助手が保持するか、紐で固定するか、或いはフレキシブルアームと呼ばれる装置を用いていた。しかし、助手の人員の確保、手間がかかる、操作性が悪いなどいずれも不便であった。

 本申請の製品は、これまでの実情を考慮して市内の病院と共同開発したものであり、アームの先端でレトラクター等の手術用具を保持し、これまでの装置はできなかった手元での操作により、アームを複数の方向に動かせるとともに、その各動きをロックできる優れた構造の装置である。この装置により、人員削減、手術時間の短縮のほか、術者のストレスを軽減し、ひいては手術の安全性を向上させることができる。また、本機構のアルミ素材への転用、あるいは他企業の医療器械への参入のきっかけとして地域産業の活性化にも寄与することが期待される。

 


高岡観光グッズ開発及び販売を通しての観光振興事業

奨励額 30万円

株式会社利長屋 代表取締役 玉井 晶夫

   

[住 所] 高岡市問屋町257 [業 種] 観光グッズ開発及び販売請負業

 当社は高岡開町400年マスコットである「利長くん」記念グッズの開発販売を行い、開町400年を側面から盛り上げている企業である。ここ高岡は、銅器を始めとする優れた地場製品をもつ伝統の町であるものの、知名度としては更に上げたいところであり、最近、全国的にブームとなっているマスコットグッズの活用もそのツールとして重要なものの一つと思われる。このような中で、本年誕生した「利長くん」キャラクターは県内外でも広く認知されるようになってきており、貴重なイメージキャラクターになりつつある。

 高岡開町400年を終わりにせず、本年を新しい高岡の出発点とするためにも、開町400年で生まれた「利長くん」を中心とする観光グッズを高岡のイメージキャラクターとして、「万葉」とともに応援することは、広く商店や製造業などを始めとする地域の発展と高岡の宣伝に大きく貢献することが期待される。

 


浮揚しているおりんの開発事業

  奨励額 30万円

大石プロダクト 代表 大石 隆夫

[住 所] 高岡市内免2-1-2 [業 種] 仏具等の製造販売業

 仏具や仏壇の業界紙である宗教工芸新聞によれば、東京、大阪などではコンパクトでインテリア性の高い都市型仏壇が近年増加傾向にあることから、当社は、都市型仏壇、家具調仏壇に合うこれまでにない新型のおりんの開発を行ってきた。従来、おりんは布団や台など必ず何かに接触しているが、当社が開発したおりんは磁石の反発力により浮揚させることでおりん以外の音への干渉要素を省くとともに、宙に浮かせることで曼陀羅の宇宙観を連想させるなど、これまでにはない特徴を持たせている。

  仏壇、仏具は新型がでるものの、近年、おりんはあまり変わっていないといわれる状況の中で、本考案のおりんは浮揚させているという新規性、美しい姿、りん棒収納のコンパクトさは都市型仏壇等の新市場に相応しいものである。このおりんの登場により、刺激を受けて新感覚の仏具を考案することも考えられなど、関連業界の活性化等に寄与することが期待される。


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