平成22年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成22年8月31日(火)
審査会場:高岡商工ビル 505号室

1.申請事業の申請   14件

2.奨励事業   奨励総額 350万円  件数 5件

3.審査結果   【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


汎用性の高いウッドデッキの開発

奨励額 120万円

株式会社呉松 代表取締役 呉松 一豊 

[住 所] 高岡市上黒田278−1

 建築資材であるデッキ材として、木の伐採による環境問題等から、天然木に替わり再生樹脂や間伐材を使用した人工木デッキ材が注目されている。本申請は、天然木のデメリットである耐候性、安全性の問題を改善し、成形技術の進歩による木の風合いを持つ人工木デッキを開発したものである。さらに、コイン落下防止機能、雨水や清掃における排水機能、および一枚一枚取り外せるメンテナンス性の3点を、初めて同時に実現した構造を持つ大変優れたものである。 
 本製品は、バリアフリー化を伴う養護施設や屋上緑化に適応する屋上デッキなど多くの需要が期待でき、その用途は首都圏を含め全国におよぶ。また、県内公的試験研究機関の設備や専門知識を活用し研究開発を効率的に行うとともに、各部品は、地元高岡のプラスチック成形、アルミ製品製造およびプレス加工等の各メーカーで製造しており、地域産業の技術連携や地域経済の発展にも、大いに貢献している。


特殊な方法による新素材複合パネルの加工

奨励額 70万円

三福化成株式会社 代表取締役 福島 隆夫

[住 所] 高岡市福岡町土屋716番地

 うすいアルミの板と板の間にプラスチック樹脂板を挟んだ新素材複合パネルは、従来の金属アルミパネルに比べて、断熱、吸音および防振性能に優れており、特に価格面ではアルミ材に比較して1/3、重量(取扱面)では1/2で、従来の中高層ビルの内外装材に加え、高速道路、空港ターミナル等の防音防振材、地下鉄、トンネル内部のコンクリート剥離落下防止保護材さらに保温保冷車、野球場、競技施設観覧席の柱の少ない工法による建屋の屋根材(金属材より軽量)等の広範囲な用途が期待されている。
 本申請は、この複合パネルを用いる際に必要なねじピン付けにおいて、複合パネルに適した新規な方法を開発し実用化したものである。すなわち、従来のアルミ板の場合に用いられていたスポット溶接に替わり、複合パネルに対して、ねじピン金具をはめ込む加工を特殊な工具と加工機を用いることによって行ったものである。溶接等のような熟練作業は不要であり、生産性や精度の向上も期待できる。
 この開発実用化により、新素材複合パネルの使用がさらに拡大するものと思われる。アルミ関連業種は高岡の主要産業であり、事業の拡大による新規雇用など、地域産業の活性化に寄与することが期待される。

アロウピン方式

従来のスポット溶接

 


多方向型3Dマウスの開発

奨励額 70万円

株式会社ワコー 代表取締役 岡田 和廣

[住 所] 高岡市二塚322−5高岡テクノドーム内203号室

 この夏には3Dテレビが本格的に発売になり、来年度にはゲーム機器にも3Dが導入される予定であり、3D市場が本格的に形成されつつある。ゲーム等の3D対応ソフトウエアでは、これに適合した3Dマウスが必要である。
 本申請は、静電容量型6軸力覚センサの技術を応用することにより、3軸の並進力と3軸の回転力を検出し、力に対して直線的な出力値を出すことができるリアルタイプのデバイスの開発である。ユーザーが使いやすい構造を構築し、軽量で量産性のある樹脂製で製造するものであり、ディスプレイ対応用に加え、アミューズメントロボット等の操作用も期待できる。
 富山県内には、多くのロボット関連企業があり、多方向型3Dマウスを操作装置等に利用することで、新たな分野のロボットの開発が進み、地域産業の高度化に寄与することが期待できる。また、当社は高岡では稀な、電子機器開発企業であり、新たな産業文化の旗手として、地域の新技術をリードすることも期待される。

小型6軸力覚センサ搭載 構想図

3D mouse イメージ図(案)

 


ドラえもん商品

奨励額 50万円

水持産業株式会社 代表取締役社長 水持 隆繁

[住 所] 高岡市問屋町32番地

 本申請は、高岡出身の藤子F不二雄氏の作品「ドラえもん」を商品化し、全国に発信することで高岡の宝を広めることを目的としている。具体的には、「ドラえもん」のキャラクターの絵柄を用いた、手ぬぐい5柄と風呂敷2柄を作製・販売するものである。手ぬぐいや風呂敷は日本の歴史に中で培われた人のぬくもりを伝えるものであり、「ドラえもん」の商品化に適したアイテムと思われる。日本のアニメは世界的に認知度が高く、特に「ドラえもん」は老若男女を問わず人気がある。この商品を全国からさらに世界へ販売することにより、高岡の世界的認知度がさらに高まり、観光や文化振興に寄与することが期待される。

【イメージ図】

【イメージ図】

 


白えび黒とろろ昆布の開発

  奨励額 40万円

株式会社室屋 代表取締役 室谷 晃司

[住 所] 高岡市二塚199−19

 本申請は、富山県の食文化である黒いとろろ昆布と、富山湾の宝石白えびをコラボレーションさせた新規のお土産品を開発するものである。乾燥したふりかけ感覚のもので、美味しく食べられる期間も長く、安心して利用できるものになっている。また素材の風味を最大限生かすための工夫や年配の方にも食べやすくするための工夫もなされており、他県では買えない希少価値の高いものとなっている。
 高岡伏木港が北前船の中継地であり、昆布文化の発展に大きく寄与したストーリー性も同時に売り込むことで、地域の観光に寄与することも期待できる。


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