平成24年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成24年8月29日(水)
審査会場:高岡商工ビル 505号室

1.奨励事業   奨励総額 450万円(内、特別枠奨励額100万円)  件数 7件

2.審査結果   【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


瑞龍寺門前レストラン やすらぎ庵による観光振興及び地域活性化事業

奨励額 100万円
特別枠奨励額 100万円
計 200万円

スマイルオダケ株式会社 代表取締役社長 小竹秀子 

[住 所] 射水市西高木1184

 瑞龍寺周辺には、観光客が食事をできる場所等が少なく、参拝後すぐに移動してしまうケースが多かった。特に、新幹線開業を控え高岡の活性化と観光事業の強化を図るため、瑞龍寺観光客の滞在時間を長くするとともに、周辺の賑わいを創出することが必要である。
 本申請は、瑞龍寺門前の八丁道沿いに「瑞龍寺門前レストランやすらぎ庵」をオープンし、高岡・富山の旬の食材を使った料理を中心に提供すると共に、地域の産物、伝統工芸品を販売・観光情報の提供を行うものである。また、旅行代理店等との連携が順調にいけば、国宝瑞龍寺観光の団体客にとっても利便性が向上する。本事業により、地域の人達へも出逢いの場、やすらぎの場を提供し、地域コミュニティの活性化が図られるだけでなく、伝統工芸販売を通じて、高岡の情報発信と高岡の観光事業の強化への貢献が多いに期待される。


naft (ナフト):自社オリジナルデザインブランドの開発

奨励額 70万円

株式会社ナガエ 代表取締役 熊木信雄

[住 所] 高岡市荒屋敷278

 申請企業では、自社のオリジナルブランドを立ち上げて、新商品開発・展示会出展などでの認知度向上とブランド力強化を展開している。今回は、アルミニウム製のツボ押し「collinette」を新しく商品化し、その商品をふくめて自社ブランド商品を自社単独で海外出展を行う。新商品は、アルミニウムという素材の持つ冷たい質感と、やわらかく穏やかなフォルムが、疲れた足の裏や肩、首筋を心地よく刺激する商品である。得意技術であるダイカストはもちろん、地場金属加工メーカー、職人の方々の協力の下、優れたデザイン提案を地元の技術で商品化される。商品化には、これまで汎用として使用していなかった特殊アルミニウム合金を採用することで、試作開発に取り組む。本事業により、地域と一体化したデザインブランドが構築され、高岡地場産業への経済効果だけでなく、工芸都市高岡の一層のPRに繋がる。


スギ間伐材を原料としたWPC用木粉製造技術の確立と成形用WPCの製造及び性能評価の研究

奨励額 60万円

戸出化成株式会社 代表取締役社長 高畑敏夫

[住 所] 高岡市戸出西部金屋414番地

 地球温暖化防止の観点から、石油由来の樹脂を自然由来の樹脂への置き換えにより二酸化炭素量を低減する研究開発が盛んに行われている。
 本申請では、主として富山県の森林資源の有効利用と石油系材料の削減を目指し、県産スギ木粉とプラスチックスの混練・複合化した射出成形WPC(木材プラスチックス複合材)製品の製造技術の確立を行うものである。特に、WPC材料の製造には、特許化されたミクロフィラー化技術を採用することにより、木粉が繊維化され表面にブリッツが発生しない分散性の高い組成となっている。また、完全連続生産方式となっているため、量産効果、安定生産が可能で大幅なコストダウンが図られる。さらに、貝殻粉・石炭焼成灰等の混練も可能である。WPC製品は、今後、ビル建材・住宅建材からオフィス用品、自動車内装部品、家電製品など様々の分野での需要が期待され、大幅な市場の拡大が予想される。本技術が確立されれば、地球温暖化防止対策への貢献のみならず、県産スギ間伐材などの未利用木質資源の有効活用に多いに貢献が期待される。

 


高岡流お好み焼き ととまるチップスの商品化

奨励額 40万円

株式会社タカズミ 代表取締役 兼久勇治

[住 所] 高岡市二塚199-18

 食を通してのまちおこしとして、高岡流お好み焼「ととまる」による活動が行われている。市内はもとより、県内外のイベントへの出店で高岡市をPRしており、市内を中心とした飲食店数十店舗で提供され、認知度もかなり上がってきている。
 本申請では、新たに「ととまる」をイメージしてもらい、かつ、手軽に持ち運び、食べることのできる観光土産のチップスの商品企画を行うものである。スナック菓子で「高岡」と入る著名なものが見受けられない中、スナック菓子なので万人受けし、子供層への浸透も見込まれる。本来のまちおこしアイテムである「ととまる」への注目のアシストとしての役割も期待される。本事業により、地域経済の活性化とともに、高岡のPRに貢献するものである。


自然原料を使用した高岡漆器技法での高級文具の国内外向けデザイン企画開発

  奨励額 30万円

株式会社TFCA DESIGN'S(テフカデザインズ) 代表取締役 小松俊治

[住 所] 高岡市オフィスパーク5番地

  国内大手の捺印具メーカーと富山県木材研究所が共同開発した、スギ木粉・タケ木粉複合体の製造技術の実用化を図るため、本申請企業が、高岡市デザイン・工芸センターと高岡市内の漆器の伝統工芸士が協力して、高岡漆器の螺鈿技法を取り入れた朱肉入れとして商品化するものである。容器の原料は、南砺地区で伐採したスギ間伐材とタケ間伐材を粉末にして特殊プレス加工により成形され、石油由来の樹脂等を一切使用しない木質100%の製品としている。捺印作業と捺印製品は日常的な事務作業であり必需品であるが、高級文具として記念行事等の贈答物としての需要が見込める。また、欧米でも自然素材100%の特異性と高岡漆器の伝統的価値である日本の優美性を求める富裕層などへのアピールも検討している。本事業により、開発された優れたエコ素材の実用化はもとより、伝統産業の活性化・知名度向上や未利用の木材資源の有効利用に多いに貢献するものである。


MY・MEMORY-BOX(携帯仏具セット)の開発

  奨励額 30万円

有限会社黒ア金属工芸製作所 代表取締役 黒ア文忠

[住 所] 高岡市戸出栄町54-2

 仏壇の無い生活を送らざる得ない場合や二世帯住宅、亡くなったペット用など、簡易的な仏壇のニーズが高まっている。特に、東日本大震災後の被災地の仮設住宅で仏壇の無い生活をしている人々の姿を見聞きしたのが発端で、申請企業では、「何とか被災地の方々に喜んでもらえるものはできないものか」と、室内のどこにでも置けて携帯もできるお墓参りセットを考案した。ケースと仏具を一本化させ、持ち運び易いよう取手を備え、花立、線香立、ローソク立、お鈴などを収納しケースを利用して立設できる。室内だけでなく、お墓参りに携帯して祭壇風とすることもできる。本事業では、国産素材を使用し、地場産のお鈴や仏具をセットし高岡市内の協力工場の力を借り、品質が高く、安心感のある商品を提供するもので、地場産業の活性化に多いに貢献するものである。


加工性と耐久性に優れた錫製品の開発

  奨励額 20万円

有限会社シマタニ昇龍工房 代表取締役 島谷粂一

[住 所] 高岡市千石町4-2

 錫製の高岡銅器の多くは鋳物で、独自の光沢と感触にすぐれ、思い通りの形状に変えられるなど、デザイン性に優れた製品の商品化・ブランド化が進んでおり既に人気商品となっている。一方、錫製の鋳物では、曲げ伸ばしを繰り返すことにより、徐々にその強度が低下するなどの課題も見受けられる。
 本申請では、圧延加工した錫製の薄板を用いることで、曲げ伸ばしによる劣化が少ないことに着目し、新たに製品化し、HP等で作例や加工方法などを紹介することで、需要を開拓するものである。はさみで切断したり、折り紙のように折ること可能で、小物からアクセサリーなどこれまでにない感覚のクラフト製品が作れる可能性がある。作家や子供工作教室、アパレル関係や雑貨店、文具店での流通などが見込まれ、錫製クラフト分野に申請企業の得意とする鍛金技術を応用した新たなジャンルの製品を開発するものである。今後、デザイナーとの連携などにより、地場産業の活性化と工芸都市高岡の一層のPRに繋がることが期待される。


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