平成26年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成26年8月29日(金)
審査会場:高岡商工ビル 505号室

1.奨励事業  奨励総額 470万円(内、観光特別枠50万円、産業観光特別枠100万円)  件数 7件

2.審査結果  【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


オープンファクトリー化!技術の体験型ギャラリーを備えた「観光客に開かれた工場」整備事業

奨励額 100万円
産業観光特別枠奨励額 100万円
計 200万円

株式会社高田製作所 代表取締役 高田 和喜 

[住 所] 高岡市戸出栄町54-7

 この企業は、仏具メーカーとして培ってきた銅合金鋳物作製技術を背景として最近、鋳造・研磨の伝統技術に加飾用レーザマーカや3Dプリンタ等によるトレンド技術を取り入れ、アルミ製アイスクリームスプーンや様々な錫製品等、新たな商品作りに積極的に取り組んでいる。これらの商品に対して、エンドユーザーから製造現場の見学や製作体験の要望が多く寄せられている。
 そこで、この事業では製造現場の一部にレーザーマーカや3Dプリンタの体験コーナー、鋳物体験スペース等の体験型ギャラリーを整備して、観光客をはじめとする来場者に現在の鋳造業を目にして、体感してもらうオープンファクトリー化を図る。こうしたものづくり技術への関心と理解によって高岡の産業観光の振興を図り、ひいては高岡地域の活性化に大きく寄与することが期待される。


                                            ▲3Dプリンタとレーザマーカを整備し、アイスク
                                             リームスプーンへの名入れサービス等を実施
▲体験型ギャラリーはあずまだち様式を取り入れ、地域に密着した外観に整備    


RED&WHITEのブランドの確立とさらなる商品展開

奨励額 70万円

株式会社織田幸銅器 代表取締役 織田 幸市

[住 所] 高岡市金屋本町3-34

 この企業は、高岡銅器や美術工芸品等の伝統工芸品の販売を行ってきた。しかし最近の生活環境や消費者ニーズの変化等に伴い、従来からの高岡銅器商品の売り上げは低迷している。そこで、新たに純銅に錫メッキを施し、赤褐色と白銀色で構成されるカップやフラワーベース等のオリジナルブランドを立ち上げた。
 この事業では、オリジナルブランド製品の各種材料特性(熱伝導性、抗菌性等)の検証やデザインの検討等を行いながら新製品開発を行う。開発にあたっては、高岡をはじめ様々な産地で製作可能な銅加工技法を検討し、さらにデザイナーの協力をあおいで進めることとしている。このように、新たな商品群の充実を目指す活動によって、新規の市場開拓が期待でき、オリジナルブランド商品の認知度が高まる。これによって、高岡のPRとなり、地場の活性化の効果も期待できる。


▲現在展開中の「RED&WHITE」の一部商品
(左はモスコミュールカップ、右は一輪挿し)


高岡お土産づくり体験ワークショップ

奨励額 60万円

株式会社スカイ・アイティ 代表取締役 東海 裕慎

[住 所] 高岡市小馬出町63

 この企業は、高岡の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の山町筋でオリジナル商品の販売、ものづくりの体験教室の開催、会員制工房(ファブラボ)の運営等を行っている。ファブラボ施設では、高岡の伝統的ものづくりや3Dプリンタ、レーザ加工機等のデジタル加工機によるものづくりの体験ができる。
 この事業では、観光客をはじめとする来場者に漆の箸置きや錫のぐい飲み等の製作を体験してもらい、高岡漆器をはじめとする様々な高岡の伝統的なものづくり技術について体験し、学び、理解を深めてもらう企画である。これによって、高岡のものづくり技術への認知度が高まり、地域のPR効果も見込まれ、ひいては高岡地域の産業観光の振興への寄与が期待できる。

         ▲山町筋に構える店舗「はんぶんこ」      ▲本事業では「錫のぐいのみ」等の体験プログラムを開発


高岡大仏「やわやわ参道」おもてなし事業

観光特別枠奨励額 50万円

株式会社木屋 代表取締役社主 木谷 市左衛門

[住 所] 高岡市坂下町1204

 この事業では、日本三大仏の一つ、高岡大仏につながる坂下町通り(通称・やわやわ参道)に築150年余の土蔵と古民家を活かして店舗拡張を行う。ここで、高岡地場産品の紹介・販売、自社オリジナルブランド吟醸酒の試飲と販売等を行う。大型バスや個人来場者の駐車場を完備しており、高岡大仏の参拝や高岡に観光で訪れた方々に年間を通じて観光PRが可能な拠点とできる。様々な企画(昆布弁当や昆布御膳に日本酒、ワインをコラボした食事会等)も計画されており、訪れた人たちに対するおもてなしの場を提供する。こうしたおもてなし事業によって、高岡の観光振興への多大な貢献が期待できる。

         ▲築150年の土蔵。中はギャラリーや        ▲観光客らが地酒の試飲ができる設備を増設
          食事会等が可能な飲食スペースに活用


新幹線開業を見越したお土産品の開発

  奨励額 30万円

高岡銅器協同組合 理事長 駒澤 義則

[住 所] 高岡市開発本町1-1 高岡地域地場産業センター3F

 この事業は、組合の女性関係者によって工芸都市高岡ならではのお土産品を開発し、高岡のPRに繋げるものである。これまで組合の女性関係者によって「おみやげ研究会」を立ち上げ、錫を使ったヤモリやカエル等の生き物をデザインした製品(思った形に変形させて箸置きや置物として利用)を試作、サンプル販売を行ってきた。評判が良いことから今回、本格的な量産化を計画している。また、高岡の和菓子職人とお土産用菓子を検討し、錫製の器とセットにした商品開発も検討している。
 来年の新幹線開業に向けて観光客への高岡地場産業に対する認知度アップを図り、これによって高岡の伝統産業への関心を高めてもらう。こうした活動によって高岡の活性化を図るものである


  ▲現在組合で展開中の「すずな生き物」。専用金型の製作により、当商品の量産化を図るとともに、商品群を拡充


高岡発のアートブランドの創設

  奨励額 30万円

株式会社四津井 代表取締役社長 四津井 宏昌

[住 所] 高岡市瑞穂町3-5

 この企業は、銅像をはじめとする各種美術工芸品を中心とした高岡銅器の販売を行ってきた。しかし、住環境やライフスタイルの変化等でこの業界は厳しい状況が続いている。
 そこで、この事業ではアートを取り入れた新たな日用品(個別のフォルムを持った箸置きや小皿等を並べると1つのアートになる製品群等)を開発し、高岡発アートブランドの形成を目指す。開発品は観光客のお土産や飲食店の食器等に利用が見込まれる。これら新商品を百貨店・通販で販売し、また展示会等をきっかけに専門店への販売も進める。こうした活動によって世界に通用するブランドに育てることとしており、高岡のPRに大いに役立つものと考えられる。

▲ハート型(組み合わせによりクローバーになる)の     ▲現在展開中のアート性のあるぐい呑み
  箸置き等、デザイン性に優れた日用品を開発

 


彩像(さいぞう)

  奨励額 30万円

有限会社北陸基礎技術工業 代表取締役社長 下村 一郎

[住 所] 高岡市中曽根26-2

 この事業では、コンパクトなハードウエアを出力端末(液晶ディスプレイ等)に接続するだけで、画像や動画表示が可能な集客、案内等用の電子看板(デジタルサイネージ)システムを開発する。このシステムは、新たに開発する  AndroidアプリによってWi-Fiのインターネット回線を使い、クラウドを通じたデータのやりとりによって実現する。一般的なAndroid端末を用いることで低価格化を実現し、クラウドを用いたデータ通信を利用するため、サイネージへの掲載データはどこからでも送信できる。このため、データ更新が容易に行えるという特長がある。このシステムは、高岡発の新たな製品と言えるもので、高岡の産業振興はもとより地域のPR効果も期待できる。

▲安価で簡易な運用が可能な電子看板用アプリ「彩像」の開発


トップページへ戻る

高岡産業文化振興基金 奨励事業のページへ戻る