平成28年度 高岡産業文化振興基金 奨励事業の認定について

審査日時:平成28年8月23日(火)
審査会場:高岡商工ビル 501号室

1.奨励事業  奨励総額 500万円【内、120周年記念特別枠(地域観光振興枠)200万円】  件数 7件

2.審査結果  【奨励額・奨励事業名・申請事業者】


光の反射を抑え、挟まれる素材の質感を際立てる「ウェーブ合わせガラス」の商品開発

奨励額 100万円

三芝硝材株式会社 (代表取締役社長 西 英夫) 

[住 所] 高岡市岩坪23-2

 実施事業者は、板ガラスの間に接着性フィルムや和紙など異種素材を挟むことで安全性、装飾性、機能性などを付与できる「合わせガラス」を商品化し、住宅、ビル内装をはじめ自動車や新幹線の窓など新たな市場を開拓してきた。 本事業では、「合わせガラス」の機能を維持し、ガラスの形状をデザインすることにより、新たな室内パーティションとしてガラス本来の透明感と共に室内空間を柔らかく繋ぐ演出効果を持つ『ウェーブ合わせガラス』を商品開発した。
 今後は、「高岡漆」や「高岡銅器」などの伝統工芸品との融合を図るためのデザイン開発・商品化を計画している。新たな空間演出商品となることが期待できる。

     

      ▲ウェーブ合わせガラスと伝統工芸品を融合し、室内パーティションとして
      新たな空間演出商品を開発する。


メタルアートミュージアムによる日本のモノづくり発信

奨励額  70万円
120周年記念特別枠奨励額  30万円
計 100万円

株式会社フジタ (代表取締役 梶川 貴子)

[住 所] 高岡市福岡町荒屋敷522

 実施事業者は、主に自動車関連のアルミ鋳造の金型製造を行う町工場であるが、工場見学受け入れによる産業観光に1年前から取り組んできた。地元の学生や県内外の製造業者などの受け入れを通じて町工場のイメージ向上に努めてきた。
 本事業では、金属を使用したアート性の高い創作品を県内外から集めて飾るメタルアートミュージアムを開設する。メタルアートミュージアムを通じて、製造業の現場社員やクリエイターを呼び寄せ、様々なアート作品を制作し、金属からできる製品の多様性をPRしていく。
 また、ミュゼふくおかカメラ館との協働での企画展や学生・子供達とのアート作品制作のワークショップなどの交流を通じて、高岡をモノづくりの拠点として広く発信することで地域活性化への貢献が期待できる。

 

     
           ▲メタルアート作品「メタルらんま」/「オブジェ」            ▲メタルアートミュージアム

地域発信映画「デンサン」製作

奨励額 50万円

映画デンサン実行委員会 (会長 菅野 克志)

[住 所] 高岡市昭和町3-1-13

 この団体は、高岡の地域活性化を目的に市内関係諸団体、青年団体、富山大学芸術文化学部の学生と協働でオール高岡の映画製作を実現するために設立された。
 本事業では、高岡銅器を題材にした映画を製作し、子供たちに「我が街 高岡」の産業を認知してもらい、地域への愛着、伝統産業への愛着を高めることで、伝統産業をはじめとする後継者の確保や将来の人口流出を抑え、高岡の賑わい創出に寄与するものである。
 映画は完成後、沖縄国際映画祭での公開上映や、高岡市教育委員会とタイアップし、市内の小学生全員に無料上映会を行うことなどを通じて地域内外において広く発信していく。
 映画は、高岡のものづくりを描く長編映画であり、高岡の魅力発信、市民の郷土愛醸成など、地域活性化や伝統産業活性化への貢献が期待できる。

   

              ▲デンサン製作風景        ▲観客動員数41万人に上る、沖縄国際映画祭にて公開上映
                                   を行う。評価が高ければ、全国公開へ向けた配給に繋がる。   


産業観光での工房見学、鋳物体験等設備の改修

奨励額  30万円
120周年記念特別枠奨励額  50万円
計 80万円

神初製作所・鋳物工房 利三郎 (代表 神初 宗一郎)

[住 所] 高岡市金屋町8-11

 実施事業者は、明治5年創業の歴史ある高岡銅器製造業者であるが、重要伝統的建造物群保存地区である金屋町に事業所がある利点を活かし、平成16年より産業観光として錫製品の鋳物体験を行っている。最近はインバウンドの観光客、県外の修学旅行生、一般の観光客など幅広く観光客の鋳物体験の受け入れを行っている。
 本事業では、産業観光の受入増加に対応するため、今夏より廃炉となっている遊休施設を大幅に改築し、一度に40名が鋳物体験をできる施設の整備に取り掛かっている。
 このような施設の整備にあたり、鋳物体験用の机や椅子などの備品関係を取り揃えることならびにトイレの改修を行うことで、観光客の利便性に資するものである。
 金屋町での産業観光における拠点として、高岡の観光振興への貢献が期待できる。

   

                      ▲鋳物体験の施設改築            ▲2016G7環境大臣会合 エクスカーション


高岡銅器PR事業「錫の鋳物体験」

  奨励額  20万円
120周年記念特別枠奨励額  50万円
 70万円

株式会社小泉製作所 (代表取締役 小泉 俊博)

[住 所] 高岡市戸出栄町57-5

 実施事業者は、仏具製造業者であり、音響クラフトの開発を得意とし、オリジナルなおりん製品を多種製造している。同社は、高岡市戸出栄町の高岡銅器団地に位置し、分業化された高岡銅器の工程をワンストップで見学できるという集団化の強みを活かし、産業観光を推進している。
 本事業では、錫の鋳物体験ができる工房を設置し、銅器団地内では初の錫製品の制作体験ができる事業所として、産業観光における銅器団地の機能強化を図るものである。
 現在は、錫製のぐいのみとプレート作りのみであるが、今後、制作物の種類を増やしていく予定である。また、PRパンフレットを製作し、観光客やクリエイターに訴求していく。
産業観光の振興に繋がり、高岡市の新たな観光拠点として確立されることが期待できる。


        

               ▲体験工房                       ▲体験工房で制作できる錫製のぐいのみ


ショールーム改装によるおりん文化発信及び久乗おりんのブランド強化

    奨励額  20万円
120周年記念特別枠奨励額  40万円
 60万円

株式会社山口久乗 (代表取締役社長 山口 敏雄)

[住 所] 高岡市内免2-8-50

 実施事業者は、明治40年創業の歴史ある仏具制作卸売業者である。特長は仏具としてのおりんは固より仏事以外に、日常の癒し効果として様々な用途に使用するオリジナルなおりんを制作していること。特に楽器としてのおりんは学校のチャイム、駅の発着音、電話の保留音などに使用され広く知られてきた。
 本事業では、事務所機能のみであった事業所をショールームに改築し、人が集う場所として、幅広く観光客の受け入れを行う。ショールームのみでなく、音色を体感するおりんに特化した施設とし、音楽家による演奏会や地元の小学生を招いておりんの演奏体験を行うなどして、高岡仏具を体感する産業観光を推進する。
 高岡銅器・高岡仏具の知名度を上げることに貢献し、伝統産業の活性化が期待できる。


   

                  ▲改築したショールーム               ▲おりんコンサート            
               演奏会や演奏体験などが行える。


kisen商品展示場整備及び観光客受け入れ態勢の準備

   奨励額  10万円
120周年記念特別枠奨励額  30万円
 40万円

有限会社四津川製作所 (代表取締役 四津川 元将)

[住 所] 高岡市金屋町6-5

 実施事業者は、高岡銅器の製造卸売業者であるが、テーブルウエアとして開発したkisen商品の認知度が高まり、商品を求めに同社に足を運ぶ顧客が多くなっている。
 本事業では、重要伝統的建造物群保存地区である金屋町に事業所がある利点を活かし、kisen商品を中心としたショールームを整備し、観光客が立ち寄る拠点として確立し、高岡銅器の魅力を発信していく。
また、ショールームのみでなく、高岡銅器の歴史を紹介する映像や鋳物体験などのワークショップを企画するなどして、今後、産業観光を展開していく。
 金屋町での立ち寄り処として、高岡の観光振興への貢献が期待できる。

       

                    ▲Kisen商品                      ▲ショールーム外観