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2010/07/22

観光交通・中小企業振興委員会 合同視察

 

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 2010年7月15日(木)・16日(金)、観光交通委員会と中小企業振興委員会の合同視察研修がありました。今回の視察は新幹線開通によるまちづくりへの影響や枝線の対応などを聞くために、長野県小諸市を訪れました。小諸市は人口約44000人、商工業者数約2200、商議所会員数約1260で、ほぼ砺波と同規模の市です。小諸駅は、しなの鉄道(第3セクター)が通り、JR小海線の終着駅でもあります。
 小諸城址であり小諸の象徴ともいえる「懐古園」を散策。苔むした石垣や樹木など園内はとても整備が行き届いており「きれい」だなという印象でした。園内には、縁の人物である島崎藤村の「藤村記念館」や画伯の「小山敬三美術館」、「寅さん記念館」、「徴古館」等の施設や動物園、遊園地もあり、一日ゆったりと滞在できる公園でした。
 商店街を通り小諸商工会議所へ到着。新幹線開通の経緯とその後の状況について話を聞きました。
バスから見た商店街は、シャッターが降りている店もほとんどなく元気があるように見えましたが、長野新幹線が開通した平成9年には79%あった地元滞留率(地元で買物をする世帯の割合)が、その後年々減少し21年には31%まで落ち込んでいるとのことでした。小諸駅の乗降車人員も平成10年234万人に対し21年174万人と減少しています。
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 新幹線整備促進計画の中で試案として、懐古園をつぶして新駅を造る案があると聞いた当時の小諸市長は即断で「駅はいらない」とされたそうです。軽井沢も上田市も新幹線には余り乗り気ではなく、新駅誘致に積極的であった佐久に「佐久平」駅ができたようです。新駅周辺にはイオンなどの大型商業施設や全国チェーン店が立ち並んでいます。その新駅も中心商店街から少し離れており、佐久も中心商店街が衰退しているそうです。このような状況をみると、商店街にとって新幹線が来るというのはどうなのかと考えさせられます。
 新幹線開通により、並行在来線であった「信越本線」は「しなの鉄道」となり第3セクターで運営されています。枝線である小海線はJR東日本が引き続き運営をしています。小海線には「ハイブリッド気動車」が走っています。ディーゼルエンジンと蓄電池の併用でモーターを駆動する車両で、営業車としては世界初のハイブリッド鉄道車両だそうです。実際に乗ってみると、確かに静かでスムーズな乗り心地でした。
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 北陸新幹線が金沢まで開通した時に、北陸本線・城端線がどうなるのか、そして商店街にどんな影響が出るのか、地方の時代と言われていますが、新幹線は地方のためになるのか、地方のためになるには何をしなければいけないのか考えなければ、中央の資本の進出に飲み込まれて、各地方の個性が失われていく危機感を感じました。
 宿泊は小諸と長野の間、戸倉上山田温泉。2日目は、松代大本営・象山地下壕へ行きました。太平洋戦争の最中、本土決戦に備えて松代に掘られた地下壕です。ガイドの方の説明によると、松代は山々に囲まれた地であること、日本海からも太平洋からも遠いことで、空襲や艦砲から逃れるためにこの地とされたようです。昭和19年11月に着工され9ヶ月、延べ300万人もの労働者が強制的に動員されました。うち7割は朝鮮人だったそうです。幅4m高さ2.7mで総延長5.8kmに渡り掘られましたが、完成を待たず終戦となりました。壕内は外の暑さとは違い夏にもかかわらず上着が必要なほどひんやりとしていました。この大本営が使われるような事態になったら、日本はどうなっていたのか。もしかしたらこの国はなくなっていたのかも知れません。
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 その後、真田宝物館、川中島古戦場を見学しました。今回訪れた地域は、島崎藤村・真田幸村・武田信玄・上杉謙信など日本史上有名な人物ゆかりの場所や建物が多くあり、ロマンを感じさせる観光資源として活用されていました。観光地としての開発は昔々からというわけではないと思います。地域資源にいかに理由(ストーリー)づけし、いかにアレンジをし、いかにPRするかで開発可能だと思います。我々の地域資源をどう活かすのかを考えさせられる今回の視察研修でした。
 

 

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