会報「商工とやま」表紙 平成18年度
平成18年度「電停とライトレール」シリーズ
富山駅と岩瀬地区を結ぶ富山ライトレール(路面電車)が平成18年4月29日に開業いたしました。 富山ライトレールではJR富山港線の既存のレールを活用するほか、次世代型車両の導入、電停の整備などが行われ、 機能性のみならずデザインの面からも注目されています。 そこで、本誌(表紙)は「電停とライトレール」と題し開業に合わせて整備された電停や新車両、 各電停周辺の景色が織り成す景観をシリーズで紹介していきました。


電停とライトレール(9) 4月号 「岩瀬浜」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪岩瀬曳山車祭≫


毎年5月17日・18日に行われる岩瀬諏訪神社の祭礼で、曳山車が町内を練り回る勇壮なお祭り。曳山車は、昼はお囃子の演奏と木やりの音頭と共に曳き回しが行われ、夜は山車同士が激しくぶつかり合う曳き合いが行われます。この激しさから「けんか山車」の呼び名でも親しまれています。


電停とライトレール(8) 2・3月号 「東岩瀬」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪岩瀬大町通り≫


 江戸末期から明治期、北前船寄港地として栄えた岩瀬の目抜き通り。加賀藩の官道であり、藩主が参勤交代で行き来した道でもあります。通りには見学可能な廻船問屋・森家(国指定・重要文化財)をはじめ、馬場家、米田家、畠山家などの旧家のほか、歴史ある酒造店や和菓子店、飲食店なども並んでいます。今年度、富山市岩瀬大町・新川町通り町並み修景等事業が進められて、前庭が特徴的な町屋建築が並び、岩瀬の古き良き時代を彷彿とすることができます。

 この通りには当所岩瀬支所もあり、同事業により改修して岩瀬らしさを演出しています。


電停とライトレール(7) 1月号 「イルミネーションが彩る駅北とポートラム」
会報表紙 JR富山駅北地区を彩るイルミネーション「駅北ルミエ」が、平成18年11月2日(木)にスタートしました。
これは、同地区に本社を置く企業5社でつくる「富山駅北地区賑わい創出実行委員会」が初めて企画したものです。
冬期間の日没から午前零時まで、歩道街路樹等につけられた約4万個の電球や発光ダイオードが灯されます。青やオレンジ、赤などの光で華やいだ雰囲気の中を7色のライトレールが走る、富山の新しい冬の風物詩として楽しむことができます。


電停とライトレール(6) 12月号 「蓮町」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪馬場記念公園(旧制富山高等学校跡地)≫


 旧制富山高等学校は大正12年に創設。蓮町に校舎が建てられ、全国でも珍しい7年制の高等教育機関として多くの人材が育成されました。戦前の学制改革で、富山大学へと受け継がれています。

 この学校の生みの親が岩瀬の廻船問屋・馬場家に嫁いだ馬場はる氏です。はる氏は、夫を亡くした後、すべての事業を仕切り、高等教育機関の設置を願って大金を県に寄付しました。現在の馬場記念公園はその跡地で、地元の人々の憩いの場となっています。


電停とライトレール(5) 11月号 「城川原」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪車両基地≫

 高度経済成長期、富山港線は富山北部工業地帯の貨物輸送の大動脈として活躍し、城川原駅は「すれ違い駅」として機能してきました。旧型車両が使用されていた頃は車両基地もありました。北陸本線が交流電源だったのに対して、富山港線は直流電源だったため、ここに電源の切り替えを行う施設がありました。
 現在、電停そばには富山ライトレール(株)本社(写真右側、白い建物)と、車庫(写真左側)があります。


電停とライトレール(4) 10月号 「越中中島」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪中島閘門≫

富岩運河の開削にあわせて完成した運河のシンボル的建造物。およそ2.5メートルの水位差を2対の扉で調整するというパナマ運河方式を採用した閘門で、当時の最先端の土木技術が投入されました。完成から60年以上経って老朽化が進んだため改修工事が行われ、平成10年に完成。同年、昭和の土木建造物として全国で初めて国の重要文化財に指定されました。


電停とライトレール(3) 8・9月号 「奥田中学校前」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪富山薬学校跡≫

 配置薬業で地位を築いた人達が、明治26年、薬の知識をもつ人材の養成と薬業の近代化を目的に、私費を投じて共立富山薬学校を設立しました。この学校は後に県立薬学専門学校を経て、大正11年には官立富山薬学専門学校に改組。その後は富山大学薬学部へと受け継がれ、富山の薬学研究や教育を支えるだけでなく多くの人材を世に送り出しています。


電停とライトレール(2) 7月号 「インテック本社前」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪富岩運河環水公園≫

 かつて富山市街地と岩瀬港を結ぶ水上交通として利用されていた富岩運河の船だまりを活用し、1999年に完成した環水公園。澄んだ水をたたえるカナルレイクを中心に遊歩道や芝生スロープ、展望塔を備えたカナルブリッジなどが整備されています。「水の王国とやま」を象徴するような美しい公園です。


電停とライトレール(1) 6月号 「富山駅北」
会報表紙 沿線の観光スポット
≪牛島閘門(うしじまこうもん)≫

 1934(昭和9)年に「富岩運河(ふがんうんが)」と「いたち川」の間に建設されたもので、川船が運航できるように約60cmの水面の高低差を、門扉の水中部に取付けられている通水扉を開閉して調節しています。
 現在の閘門は、平成13年に昭和初期の写真をもとに復元されたもので、平成14年に国の登録有形文化財に登録されました。




5月号 「ポートラム」
会報表紙  愛称のポートラムは港の「ポート」と電車の「トラム」の造語。運行する7車両すべてが低床車両で車イスでも楽に乗り降りできます。
 ボディーのデザインは、立山の新雪をイメージした白色を基調とし、車両ごとに赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、青、紫のアクセントカラーが使われています。


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