「商工とやま」平成25年12月号
議員改選特報
 第21代会頭に木繁雄氏((株)北陸銀行特別顧問)
 専務理事には西岡氏を新任

 当所の議員改選に伴い、新役員を組織する臨時議員総会を11月1日(金)に当所ビルで開催した。かねてより辞意を表明していた犬島会頭の後任に、木繁雄・(株)北陸銀行特別顧問を全会一致で選任した。

 総会では、先ず議案第1号の会頭選任について、小室専務理事より、犬島伸一郎会頭の退任表明を受けて、中井副会頭を委員長とする選考委員会を組織して、高木繁雄氏が擁立され、10月8日開催の新議員協議会で同氏の推挙が承認された経過を報告し、満場の拍手でこれを承認した。

 引き続き、議案第2号の副会頭の選任同意に移り、近藤駿明・近藤建設(株)取締役社長、河上弥一郎・河上金物(株)代表取締役社長、金尾雅行・富山港湾運送(株)取締役社長、翠田章男・(株)トンボ飲料代表取締役社長(新任)の4名を指名し、全会一致で同意した。

 議案第3号の専務理事の選任同意については、西岡秀次・北銀リース(株)前代表取締役社長を指名し、全会一致で承認した。

 議案第4号・5号の常議員・監事の選任については、常議員43名、監事2名を選任した。

 これで、第21代目となる木会頭の新体制が決定した。任期は平成28年10月31日まで。

 議員総会終了後には、今期限りで退任される議員のうち、4名の方々(表彰規定により、森田明氏、精田隆芳氏、橋本敏宏氏、増山三雄氏)に感謝状を贈呈した。



≪退任された議員のみなさん≫
荒 井 泰 晴 氏((株)宝来社 代表取締役)
石 黒 龍太郎 氏(第一薬品工業(株) 代表取締役会長)
犬 島 伸一郎 氏((株)北陸銀行 特別参与)
大 熊 知 博 氏((株)富山銀行 代表取締役専務)
斉 藤 恵 三 氏((株)斉藤製作所 取締役会長)
笹 山 眞治郎 氏(ダイト(株) 最高顧問)
精 田 隆 芳 氏((株)精田建鉄 代表取締役会長)
田 村 友 一 氏(日医工(株) 代表取締役社長)
辻 井 弘 喜 氏((株)花金商店 代表取締役会長)
橋 本 敏 宏 氏(サクラパックス(株) 代表取締役会長)
増 山 三 雄 氏((株)米三 取締役相談役)
森 田   明 氏((株)トラヤコーポレーション 会長)
森 田 俊 明 氏((株)インテック 常任顧問)




■犬島会頭退任挨拶(要旨)

 就任以来、今日まで6年間の長きにわたっておりますが、この間、皆様方にはいろいろと多くのご指導や、またご支援を頂戴しましたこと、大変有難く、心から御礼を申し上げたいと思います。

 私が就任した当時、景気の動向は、デフレの中、丁度バブルの後遺症から少しは抜け出せそうかな、といったタイミングの時期でございました。

 しかしながら、その後、米国のサブプライム・ローンが大変な災いを撒き散らし、平成20年のリーマンブラザーズの倒産で、米国の経済不安が世界的に波及しました。

 その後の円高・株安やデフレ、産業の空洞化や格差拡大などの問題もありましたが、現在に至るまで地域に腰をしっかりと据えて、清々と経営をなさっていらっしゃいます富山の経営者の皆様は、力強い方々ばかりだと常々思っております。

 昨年末の衆議院選挙、ようやく政治の流れが変わり、円安・株高を背景に「アベノミクス」というストーリーに加え、7年後の2020年の東京オリンピック開催など、国民や企業マインドとも比較的前向きな姿勢で、日本全体が「明日に希望がもてる」といった未来志向に動き始めている、そんな気がしております。また、平成27年3月に開業となります北陸新幹線により、ビジネスや観光客などの大幅な交流人口の増加が見込まれ、幅広い分野での経済の波及効果が期待されております。

 何れにいたしましても、会議所活動を通じましてその基本は何かということになりますと、如何にして会員の実情をよく知り、会員の皆様と「共に悩み、共に知恵を出し、力を合わせて地域の発展に貢献していく」そして「地域を愛する」ということであろうと思っております。

 最後に、後継者に恵まれ、元気なうちに今日のこの日を迎えることができたことは、私にとって大変幸せなことと思っています。これも偏に、会員皆様のご支援、ご協力の賜物であり、改めて感謝を申し上げます。

 今後とも、会議所活動がますます隆盛であることを祈念いたします。長い間、本当にありがとうございました。


■小室専務理事退任挨拶(要旨)

 6年間、本当にお世話になりましてありがとうございました。

 考えてみますとあっという間に6年間過ぎてしまったという思いです。また、好きなようにやらせていただいたというのが正直なところで、会員の皆様方のご理解とご指導があったればこそと思っており、心から感謝しております。

 今、非常にすがすがしい気持ちで、充実感に満ちております。こんな想いで45年間のサラリーマン生活を終えるというのは、私は本当に幸せ者だと思っております。

 会員の皆様方の益々のご発展とこの商工会議所の弛み無い発展をご祈念申し上げます。本当にありがとうございました。


■木会頭就任挨拶(要旨)

 富山商工会議所は明治13年に設立されて、私は21代目の会頭になります。大変名誉なことでございますし、同時に皆様の期待に応えられるようしっかり運営していきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 私はこれまで11年間、銀行頭取として多くの取引先に対しては1社1社を大事にして経営をしてまいりましたが、これからは商工会議所の1社1社を大事に運営していきたいと思っております。具体的には実践していく商工会議所としてこれまでのビジョンを一つひとつ現実的なものにしていく事で、地域経済の活性化にしっかりつなげて参りたいと思いますので皆様のご協力をお願いします。

 2020年には東京オリンピックの開催が決まり、アベノミクスの第4の矢もできている中で、景気もおそらく上昇して行くのではないかと思うのですが、地方経済にとっては、「売り上げが良くなったが収益は少ない」また「収益は悪くはないのだが、円高の影響による一過性ではないかと確信が持てない」そして、「雇用が増えたが賃金は簡単には上げられない」という状況ではないかと思います。会員の皆様一人ひとりにお話を伺い、様々な課題に対しどうすれば具体的な解決策があるか検討していきたいと思います。

 活性化策については富山県、富山市などが進める全国的にも先行している施策「元気とやま」「環境未来都市」など、新幹線開業に向けて色々な取り組みがなされております。商工会議所としても新幹線開通に向けてだけではなく、開通後も含めて都市間競争に勝ち残っていくため、そのために今から何をやっていくべきか、今年そして2年後3年後に何をするのか、都市の魅力づくりを一つひとつ具現化すべく尽力したいと思います。

 今回、会頭に就任しましたが、未知な分野で、少し時間も頂戴するかとも思いますが、議員そして会員の皆様お一人おひとりのアドバイスも頂戴しながら、地域の総合経済団体商工会議所の先頭に立って、会員企業ひいては地域が少しでも良くなるよう、そして皆様方に評価いただく富山商工会議所を目指していきたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。


■西岡専務理事就任挨拶(要旨)

 責任の重さ、あるいは役割の大きさに重圧を感じながら、ここ数日は胃の痛い日々を過ごしておりましたが、本日、皆さんにお会いしたら元気をいただいたような気がいたします。

 大きな仕事ができるという喜びを前向きに考えまして、議員の皆様方のご指導を賜りながら、活力ある・元気ある富山、それから地域の活性化に微力ではございますが、努力を重ねながら頑張ってまいりたいと思います。

 皆様、ご指導宜しくお願いいたします。



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