「商工とやま」平成18年7月号

特報 「平成18年度会員大会」開催

■自らの地域の活性化は自らの手で成し遂げるために行動しよう!

 「新たな目標に挑戦する頑張る中小企業を応援しよう」、「全国に誇れる富山の価値を創造し、活力ある地域づくりを目指そう」 のスローガンをもとに、当所は6月8日(木)に富山国際会議場で平成18年度会員大会を開催し、「自らの地域の活性化は自らの手で成し遂げるために、官民を問わずそれぞれの立場で真剣に考え、連携し行動する」ことを盛り込んだ大会宣言を採択した。式典には、石井隆一県知事(代理・塚原鐵二出納長)、森雅志富山市長にご臨席いただいたほか、約800名の会員事業所の代表者、受賞者の方々が参加した。

 式典では、先ず八嶋健三当所会頭が「会員の多様なニーズを把握し、その実現に向けて積極的に行動するとともに、地域の総合経済団体としての自覚のもと、元気で活力ある富山市づくりを目指し、会員はもとより、行政を含む関係機関とも連携しながら、地元中小企業支援、富山市価値創造プロジェクトの展開、観光振興や都市基盤整備の促進等に積極的に取り組んでいきたい」と挨拶した。

 続いて、永年産業功労経営者や永年勤続議員、永年勤続優良従業員、富山市価値創造Good Working賞、創業100年企業顕彰等の授与式を行い、八嶋会頭、小林・朝日両副会頭からそれぞれ受賞者に表彰状と記念品が手渡された。この後、受賞者を代表して高田眞氏(阪神化成工業(株)代表取締役会長)から謝辞が述べられた。

 次に、黒田輝夫氏((協)中央通商栄会理事長)から「中央通商栄会が考える富山のまちづくりビジョン」と題して、まちなかの定住人口を増やし、その様々なニーズに応える都市機能の集積拠点として、快適に暮らせる魅力ある街づくりの構想や取り組みについて、また羽根由氏((株)生活ネット研究所代表取締役所長)からは「女性たちの行動力が形になって」と題してグループエキキターゼ(駅北地区を考える女性の会)の活動について、それぞれ意見発表した。

 そして、増山副会頭が大会宣言を読み上げ、全会一致で採択した後、石井県知事(代読・塚原出納長)と森市長から祝辞をいただき、式典を終了した。

 式典後には、お茶の水女子大学教授の藤原正彦氏が「国家の品格」と題して講演した。


富山商工会議所/平成18年度会員大会宣言

 「地方の時代」が叫ばれて久しい中、政府の三位一体改革の進展やまちづくり三法の改正等により、国と地方の関係が大きく変化してきています。国と地方の財政事情が厳しい現況下では、従来とは違う枠組みにより、これからの地域経済の活性化を推進していかなければなりません。

 このことから、自らの地域の活性化は自らの手で成し遂げていくことが求められており、これまで以上に地域の産業づくり、人づくり、街づくりに、官民を問わずそれぞれの立場で真剣に考え、連携し行動することが重要となってきています。

 富山商工会議所は、次の4項目を重点に置き、元気で活力ある健康な富山市の実現を目指し、各種事業活動を積極的に展開していきます。

1.激変する市場環境に即応するため、IT化や経営品質の向上等に取り組む事業意欲旺盛な地元中小企業の創業・経営革新を積極的に支援する。

2.新たな産業活力を創り出すとともに、地域社会全体の活力創造に向けて、行政および科学・技術、文化・生活等に関する専門機関や市民団体などとの連携を強化し、協働する。

3.地域社会の将来を設計する構想力を養い、新たな価値を創造して活性化に導いていくコーディネーターとして、中心市街地活性化や観光振興、基幹交通体系の整備等に積極的に参画する。

4.私ども富山商工会議所自身が、時代とともに企業や地域社会が抱える問題や課題に、これまで以上に迅速に対応できるよう、より躍動感あふれる組織へと変身を遂げる。

 以上、ここに宣言します。
平成18年6月8日 富山商工会議所

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