「商工とやま」平成19年11月号
議員改選特報
 第20代会頭に犬島伸一郎氏((株)北陸銀行特別参与)
 専務理事には小室氏を新任

 当所の議員改選に伴い、新役員を組織する臨時議員総会を11月1日(木)に当所ビルで開催した。かねてより辞意を表明していた八嶋会頭の後任に、犬島伸一郎・(株)北陸銀行特別参与を全会一致で選任した。

 総会では、先ず議案第1号の会頭選任について、濱谷元一郎専務理事より、八嶋健三会頭の退任表明を受けて、小林紀男副会頭を委員長とする選考委員会を組織、犬島伸一郎氏が擁立され、10月1日開催の新議員協議会で同氏の推挙が承認された経過を報告、満場の拍手でこれを承認した。

 引き続き、議案第2号の副会頭の選任同意に移り、犬島会頭が、小林紀男・大成産業(株)代表取締役社長、朝日重剛・朝日印刷(株)代表取締役会長、増山三雄・(株)米三代表取締役会長、中井敏郎・東亜薬品(株)代表取締役社長を指名、4名全員の再任を全会一致で承認した。

 議案第3号の専務理事の選任同意については、小室修・(株)北銀リース前会長を指名、全会一致で承認した。

 議案第4号・5号の常議員・監事の選任については、常議員43名、監事2名を選任した。

 これで第20代目となる犬島会頭の新体制が決定した(新役員・議員名簿は6ページに掲載しています)。任期は平成22年10月31日まで。  なお、総会終了後、今期限りで退任される永年勤続議員の方々に感謝状が贈られた。



≪退任された役員・議員のみなさん≫
八 嶋 健 三 氏((株)北陸銀行 特別参与)
濱 谷 元一郎 氏(富山商工会議所専務理事)
宮 地 秀 明 氏((株)インテック 最高顧問)
上 口 修 生 氏(中央通商店街)
小 林 忠 行 氏(富山市ホテル旅館事業(協) 理事長)
島 田 善 造 氏((有)シマダ木材 代表取締役会長)
本 多 文 一 氏((株)ホンダ 取締役会長)
山 田 利 雄 氏((株)山田写真製版所 代表取締役会長)




■八嶋会頭退任挨拶(要旨)

 私が会頭に就任したのは1999年7月で、当時はコンピュータの2000年問題が最大の関心事でした。それから8年3ヵ月が経ち、今日までつつがなく会頭の職を全うできたのも皆様方のご理解ご支援の賜物であり、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 その間、富山県は中沖知事から石井知事に、富山市は正橋市長から森市長に替わりました。そして平成17年には、7市町村が大合併して新富山市が誕生しました。現在、市内には富山商工会議所を含め8つの商工会があります。これからの課題として、早い段階で一つの経済団体に合併することが求められています。これからはそういった面でのいろいろな施策をやっていかなければならない時期がきていると思います。

 「元気とやまの創造」という石井知事の提唱の下、私どもは経済団体として一所懸命にその役割に努めて参りました。北陸新幹線が6年後に開業するまでに何としても「元気なとやま」でなければならないし、また富山市には本当の意味でコンパクトな都市づくりが必要だということで努力して参りました。昨年4月に富山ライトレールが開業し、今年2月には中心市街地活性化基本計画が国の第1号認定を受け、富山市や富山商工会議所の存在は全国から目を向けられています。当所が平成14年に始動宣言をした富山市価値創造プロジェクトは現在第2ステージに入っており、観光面、賑わい創出の面で大きくクローズアップされるなど、任期中の特出すべき施策の一つになるだろうと思います。

 素晴らしい後継者に恵まれ、元気なうちに引退することができ、今日の日を迎えることができたことは私にとって最大の喜びであり、また、4副会頭をはじめ、議員の皆様方のご理解とご支援の賜物でもあり、感謝を申し上げます。

 これからの商工会議所にはいくつかの課題があります。先ほど申し上げた新幹線の開業までに、本当の意味で全国に存在感を示せるような富山市に作り上げるためにはどう協力していくのか。また、我が国にとって未知の世界である人口減少時代の到来など、海図無き航海ではありますが、新会頭の下、一致団結すべく皆様方のご協力をお願いできればと思います。富山商工会議所の益々のご繁栄と、会員企業、そして議員各位のご健勝、ご多幸をご祈念申し上げます。

 ありがとうございました。


■濱谷専務理事退任挨拶(要旨)

 平成11年7月の就任以来、8年3ヵ月の間、一所懸命やってきたことが上手くいきましたのは、会頭をはじめ、常議員の皆さん、議員の皆さんが本当に温かく理解して協力いただいたお陰です。そういった面では、充実した8年3ヵ月間だったと思っています。これから新しい会頭、新しい専務理事の下で、次なる展開へ向けて富山商工会議所が益々発展されますことと、本日ご出席の議員の皆様方のご事業のご発展と、ご健康でご活躍されますことを併せてご祈念申し上げます。

 ありがとうございました。


■犬島会頭就任挨拶(要旨)

 富山商工会議所第20代目の会頭に就任いたしましたことは大変名誉に感じていると同時に、皆さん方の期待に十分に応えることができるかどうか、多少の不安もあることは事実でございますが、宜しくお願い申し上げます。会議所活動については、基本的には八嶋前会頭の路線を踏襲していくことになろうかと思います。その上で、私なりのこれまでの経験を活かして誠心誠意取り組んで参る所存でありますので、議員各位、関係各位の絶大なご支援ご協力をお願いする次第であります。

 内閣府の月例経済報告では「景気は、このところ一部に弱さがみられるものの、回復している」としています。ただ、牽引しているのは企業部門であって、企業部門の好調さが家計部門に波及するにはまだ時間がかかるようで、個人消費がなかなか上向いてこないのが現状であります。他方、北陸地方の経済は企業部門の好調に支えられて「緩やかに改善・回復を続けている」と評価されていますが、好調を続ける企業部門にしても、その業績については企業間格差、業種間格差は徐々に広がっていると感じております。

 そうした中で、会議所は地域の総合経済団体として中小企業や地域が抱える様々な課題に取り組んでいく必要があると思っています。地元中小企業の支援、富山市価値創造プロジェクトの推進、中心市街地の活性化・まちづくり、観光の振興、高速交通体系、国際化、資源循環型社会などについて取り組んで参る所存であります。

 これらの事業を進めるにあたっては、議員各位はもとより、県や市などの行政当局、その他の関係機関、さらには会員企業や一般市民のご理解とご支援が必要だと考えます。また、当然ながら、会議所事務局も積極的に行動していくことが求められます。副会頭や専務理事とも相談し、議員各位のご指導をいただきながら、地域の総合経済団体である商工会議所の先頭に立って、会員企業の方々からも、市民の方々や関係機関の方々からも信頼され、評価される富山商工会議所を目指して努力していきたいと考えています。議員ならびに会員の皆様の絶大なご理解ご協力を改めてお願いを申し上げます。


■小室専務理事就任挨拶(要旨)

 大変エネルギッシュで多岐に亘る活動を展開してこられた濱谷専務の後を受け継ぐのは、大変なことだというのが正直な気持ちであります。私は私のカラーを出しながら、私流でやっていきたいと思っています。

 皆さんのご期待に沿えるよう、誠心誠意努力して参る所存ですので、何卒ご支援ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。



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