会報「商工とやま」平成22年4月号

特報
商工会議所のネットワークを活かし、経営支援体制の強化と会員交流事業で、活力ある地域づくりを目指します

〜平成22年度事業計画・収支予算が3月10日(水)の通常議員総会で承認されました〜

 当所は、本年6月に創立130周年という大きな節目を迎えます。
 これを機に、「原点に立ち返り、地元中小・小規模企業の支援を強化し、活力ある地域づくりの原動力となる」のテーマのもと、5つの重点項目を掲げて各種事業を積極的に展開します。新規及び重点事項は次の通りです。


地元中小・小規模企業の支援


 地域の様々な資源と連携を図り、頑張る地元中小・小規模企業を支援します。

1.経営環境の変動に対応する中小・小規模企業支援の強化

 会員企業をはじめとする地域の中小・小規模企業の巡回訪問を通じて経営支援ニーズの把握に努め、適切で親身な経営支援にあたります。また、地域や業界の代表である小規模企業振興委員とのパイプを太くし、経営情報の共有化を図ります。


2.意欲ある中小・小規模企業に対する支援の充実

 地域の活力を生む新規創業の計画作成や創業後のフォローアップのほか、ITの利活用による生産性の向上や経営品質向上プログラムによる経営革新への取り組みなど、経営基盤の強化や新たな事業展開に意欲的に取り組む中小・小規模企業を積極的に支援します。


3.人材確保・育成および雇用確保の支援

 ジョブ・カード制度事業を継続して実施し、実践的な能力を身につけた就業希望者の正規雇用を図ろうとする意欲ある中小・小規模企業を支援します。
 また、県、市が実施する緊急雇用創出事業等への協力を通じて、雇用機会の提供に努めるほか、人材養成モデルを開発し、就職未内定の高校生・大学生の正規雇用を支援します。



会議所の組織強化と 創立130周年記念事業の展開


 創立130周年を迎えるにあたり、あるべき商工会議所の使命を再認識し、商工会議所の存在感を広く情報発信します。

1.部会および委員会の事業活動の活発化

 部会活動を活発化させ、会員の情報交換やセミナー等を通して意見要望の集約を図るなど、会員ニーズの把握に努めます。また、得られた課題や意見を取りまとめ、行政や関係機関へ意見具申します。


2.会員サービス事業の積極的な展開

 当所ネットワークを活用して、会員企業を対象に新たな受注や販路拡大、技術提携などを目的とした事業パートナーとの出会いを支援するビジネスマッチング事業を広域的に展開します。

^北陸3県の各商工会議所並びに商工会連合会との合同開催による事前予約型商談会「第5回とやまビジネスドラフト〜北陸三県縦断ビジネスチャンス創出プロジェクト〜」を企画し、富山・金沢・福井の各市で開催します。

_事前に設定したテーマのもと、参加企業が自社PRや情報交換・相互交流を通してビジネスチャンスを拡大する「会員ビジネス交流会」を引き続き適時に開催するほか、東海北陸自動車道を活かし、名古屋商工会議所のビジネス交流会への参加など中京経済圏を視野に入れた広域連携交流を検討します。

`当所の事業活動を紹介し、積極的に活用していただくための「新入会員の集い」のほか、「新春会員講演会・名刺交換交流会」、会員企業の従業員等を対象とした独身男女の「出会いの場創出事業」を継続して実施します。


3.財政基盤強化の推進


4.創立130周年記念事業の実施

 本年6月7日(月)に記念会員大会、記念講演会、祝賀会(パーティ)を開催するほか、各種の記念冠事業を実施します。


5.議員選挙の実施

 議員改選の年につき、当所定款及び議員選挙・選任規約に基づいて、議員選任・選挙を円滑に実施します。



地域活性化への貢献

 市民の皆様や行政、関係機関と一緒に街づくりのあり方を考え、活力ある地域の創造に貢献します。

1.中心市街地の活性化

 中心商店街地区と富山駅周辺地区の一体的な賑わいづくりのため、両地区連携の事業を支援します。また、富山市中心市街地活性化基本計画に盛り込まれた各種事業の実現に向けて積極的に支援し、多様な都市機能が集積する中心市街地の活性化の促進と暮らしやすい富山市づくりに協力します。


2.観光の推進

(1)富山市周辺地区の産業観光推進団体等と連携し、より魅力的な産業観光資源の発掘とともに新たな広域産業観光ルートの策定に努めます。

(2)富山市民並びに岐阜県など近隣の市民を対象とした産業観光バスツアーの実施を通し、参加者(市民)の意見を踏まえた産業観光モデルルートの構築に取り組みます。

(3)新富山市発足5年目の節目にあたることから、地域資源の有効活用を推進するため、地産地消・地産外商を念頭に農商工連携へとつなげる物産展「とやまの宝市場〜新富山市誕生5周年事業〜」(仮称)を富山市・商工会議所商工会連携強化懇話会で企画実施します。

(4)「薬都・とやま」のイメージを観光客はじめ県内外に強く印象づけるため、薬にまつわる関係者などのワークショップで、「健やか薬都・顔づくり」のための方策を検討します。



環境問題への取り組み強化


 環境保全と企業活動の共生という観点から、「環境社会(エコ)検定」の実施や「環境行動計画支援サイト」などを通じ、二酸化炭素の排出削減や省エネなどの地球温暖化問題に対する意識向上を図り、地域の中小企業の取り組みを支援します。



国際化への対応支援


 経済・社会のボーダレス化に伴い、地域の中小企業の国際化対応を支援するとともに、海外の先進都市や友好・姉妹都市(県・州)との交流事業を実施します。

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