会報「商工とやま」平成23年1月号

年頭のごあいさつ

  富山市長 森   雅志

 平成23年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 日ごろ、富山商工会議所役員並びに会員の皆様方には、地域経済の振興や観光事業の推進などを通して、魅力ある地域社会づくりに多大なご尽力をいただいておりますことに対し、深く敬意と感謝の意を表します。

 ご承知のとおり我が国の経済状況は、海外景気の下振れやデフレの影響、雇用情勢の悪化が懸念されるなど、引き続き厳しい状況にあります。

 一方、地方公共団体におきましては、分権型社会の実現に向けた地方の創造性・自立性を高め、定員管理の適正化や民間委託の推進を行うなど、行財政改革を強力に進めることが最重要課題となっています。

 今年度は、本市の総合計画の前期基本計画の最終年度となっております。このため、本市が未来に向かって大きく発展し、市民一人ひとりが将来に希望を持てるよう、施策の着実な進捗を図るとともに、喫緊の課題である雇用・経済対策にも取り組んでまいりたいと考えています。

 このような中、皆様方が、地域社会の中心的存在として「活力ある産業づくり、住みよく魅力あるまちづくり、心豊かな人づくり」に、一丸となって積極的に取り組まれておりますことは、誠に心強い限りです。

 とりわけ、地域経済を支える中小企業者の育成・支援はもちろんのこと、就職支援や公共交通を活かしたまちづくり、富山の魅力を再発見し情報発信する観光事業など、幅広い分野でご協力いただいておりますことに改めて感謝申し上げます。

 さて、今年は翌年2月に本市で開催されます、日本商工会議所青年部の第31回全国大会の準備を進める大切な年と思われます。長い歴史と伝統を有する富山商工会議所が、時代を担う若手会員の皆様と一体となって、推し進められますことをご期待申し上げる次第です。

 市といたしましても、景気の動向を的確に見極めながら、地域経済の活性化に寄与する施策を推進する一方、平成26年度末の北陸新幹線の開業を見据えた富山駅周辺整備事業、さらには環境モデル都市として、温室効果ガスの削減にも積極的に取り組むなど、誰からも選ばれる魅力ある富山市となるよう努めてまいります。今後とも皆様方におかれましては、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 終わりに、今年一年が明るい年となりますよう祈念いたしますとともに、富山商工会議所のますますのご発展と、犬島会頭をはじめ役員並びに会員の皆様方の一層のご健勝、ご活躍を心からお祈りいたしまして、新年のあいさつといたします。

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